木漏れ日の影

妊娠へつながったヒント

-未来のあなたより-

「2年間の治療を乗り越えて ― 妻を支えることが、私にできる一番の治療でした」

卒業生からいただいたメッセージ

卒業生からのメッセージ

このたび、約2年の治療を経て病院を卒業することになりました。
2023年5月に通院を始め、タイミング法、人工授精、体外受精と進みました。
1回目の人工授精で妊娠。8週目にして初めて子どもを授かりましたが、9週目で流産に…。
その後も人工授精6回、体外受精を2回試みましたが結果が出ず、先の見えない日々に苦しむこともありました。
このまま治療を続けていくか迷いながらも、もう一度人工授精に挑戦し、再び妊娠。
そして、こうして卒業の日を迎えました。
治療が長引き色々と心が折れかかる中で、私は「妻のメンタルを守ることが大切」だと気づきました。
支え合うことが何より大事だったと思います。
最後に、この病院でお世話になりました富山先生、スタッフの皆さま。
皆さまの温かいサポートのおかげでここまで頑張ることができました。
心から感謝しています。
本当にありがとうございました。

ご妊娠、そしてご卒業、誠におめでとうございます。
このたびは、ご主人という立場から心のこもったメッセージをお寄せいただき、本当にありがとうございます。
約2年間にわたる治療の歩みは、ご夫婦にとって決して平坦なものではありませんでした。
通院開始後、人工授精1回目で妊娠という嬉しい結果を迎えられましたが、その後9週で流産という大変つらい経験をされました。
希望を抱いた直後の悲しみは、言葉では表せないほど大きかったことと思います。
それでも、ご夫婦は歩みを止めませんでした。
人工授精、体外受精へと挑戦を続けながら、思うような結果が得られない期間も乗り越え、治療を続けるべきか悩まれたこともあったと率直に書いてくださっています。
そのような状況の中で、もう一度人工授精に挑戦し、再び妊娠という結果につながったことを、私たちも自分のことのように嬉しく思っています。
このメッセージの中で特に印象に残ったのは、「妻のメンタルを守ることが大切だと気づいた」というお言葉です。
不妊治療では、女性が身体的な負担を抱える一方で、精神的な支えを必要とする場面も数多くあります。
ご主人が奥様の気持ちを第一に考え、「支え合うことが何より大事だった」と感じられたことは、不妊治療を経験されたからこそたどり着いた答えなのだと思います。
私は日頃から、不妊治療はご夫婦で取り組む医療であるとお話ししています。医療者ができることには限りがあります。
しかし、ご家庭で互いに支え合う力は、ご夫婦にしか生み出せません。その積み重ねが、今回の素晴らしい結果につながったのではないでしょうか。
また、私たちスタッフへの温かい感謝のお言葉までいただき、本当にありがとうございます。
患者様からいただくこのようなお言葉は、スタッフ一同にとって何よりの励みです。
この体験談は、今まさに長い治療の途中で心が折れそうになっているご夫婦に、「支え合うことで乗り越えられることがある」という希望を届けてくださる、とても大切なメッセージだと感じました。
これからは、ご家族三人で迎えられる新しい人生を、笑顔いっぱいで歩んでいかれることを心より願っております。
このたびは本当にありがとうございました。そして、ご卒業おめでとうございます。