木漏れ日の影

妊娠へつながったヒント

-未来のあなたより-

「原因が分からなくても、道はある ― 二人目不妊を乗り越えて授かった新しい命」

卒業生からいただいたメッセージ

卒業生からのメッセージ

二人目不妊でこちらへの通院を開始しました。
検査で悪いところはない、いわゆる原因不明の不妊でした。
人工授精3回したところで、体外受精へ。
しかし、採卵がうまくいかない。
14コとれて受精できたのが2コだけだったのが1回目。
凍結にもすすめませんでした。
2回目は、受精できたのが0コ。
さすがにあせりました。
それから、食事はより一層気をつけ、今までしてなかった運動をしました。
それがよかったのかは、わかりませんが、3回目の採卵ではじめて凍結できました。
スケジュールの都合で、体外受精前に人工受精にチャレンジすると、そこで妊娠しました。
あのとき、先生が人工受精をすすめてくれたからだと思います。
ありがとうございました。

ご妊娠、そしてご卒業、誠におめでとうございます。
このたびは、心のこもった体験談をお寄せいただき、本当にありがとうございました。
今回は二人目をご希望されての治療でしたが、検査では明らかな異常が見つからない、いわゆる原因不明不妊という状況でした。
不妊治療では、このように「原因が分からない」ということが決して珍しくありません。しかし、原因が見つからないからといって、妊娠できないという意味ではありません。
その方のお身体の反応を見ながら、一つひとつ可能性を探していくことが大切になります。
人工授精を3回行った後、体外受精へ進みましたが、採卵では思うような結果が得られませんでした。
最初の採卵では多くの卵子が採れたにもかかわらず受精した胚はわずかで、凍結まで至らず、二回目では受精胚が得られないという、本当に苦しい経験をされたことと思います。
そのような状況でも、ご自身で食生活を見直し、運動にも取り組まれたことは、とても素晴らしいことです。その努力が直接結果につながったかどうかは誰にも分かりません。しかし、ご自身のお身体と真剣に向き合われた時間は、決して無駄ではなかったと思います。
そして三回目の採卵では初めて凍結できる胚が得られました。
その後、体外受精まで少し時間が空く期間に人工授精をご提案したところ、そこで妊娠という嬉しい結果につながりました。
この経過は、不妊治療において非常に大切なことを教えてくれています。
一般的には「体外受精まで進んだら人工授精へ戻る意味はない」と考えられがちですが、実際には、その時のお身体の状態や治療のタイミングによっては、人工授精が最も良い選択になることがあります。
私は、治療の段階だけで判断するのではなく、「今、この患者様にとって最も可能性が高い方法は何か」を常に考えながら治療をご提案しています。
「あの時、先生が人工授精をすすめてくれたからだと思います。」
そのお言葉をいただき、医師として本当に嬉しく思いました。
また、この体験談は、採卵結果が思うようにいかず、不安を抱えている患者様にとって、大きな希望になる内容だと思います。
一度や二度うまくいかなくても、その後の治療で結果につながることは決して珍しくありません。
大切なのは、その時々のお身体の状態に合わせて柔軟に治療を組み立て、一歩ずつ前へ進んでいくことです。
これからは、ご家族四人で新しい命とともに、笑顔あふれる毎日を過ごされることと思います。
ご家族皆さまのご健康と、お子さまたちの健やかな成長を、スタッフ一同心よりお祈りしております。
このたびは本当にありがとうございました。そして、ご卒業おめでとうございます。