木漏れ日の影

妊娠へつながったヒント

-未来のあなたより-

「夫として学んだ本当の支え方 ― 一人で抱え込まないことが希望につながりました」

卒業生からいただいたメッセージ

卒業生からのメッセージ

治療は何年経っても結果が出ない可能性があるということを理解したうえで、やれるだけのことはやってみようという決意で始めましたが、経過が良くない状態が続くと、やはりしんどくなるのが人間です。
私の妻は、「妊娠することが出来ないのは自分が原因」「私の身体が健康だったらこんなお金もかからなかったのに」と口にするなど、精神的に不安定になることもありました。
私は妻が泣いている姿を見る度に、こんなにしんどい思いをしてまで治療を続ける必要があるのかと疑問に思うようになり、何も出来ない自分への苛立ちや、誰にも相談することが出来ないストレスで一杯でした。
終わりが見えないことで不安は大きくなる一方でしたが、妻の支えとならなければならない夫の私が辛い思いをして頑張っている妻より先に諦めることは出来ないと思い、職場の上司に相談することにしました。
上司は「俺は治療について詳しくないし、奥さんの事も分からへん。助言はできへんけど、話ならいくらでも聞くで」と言って話を詳しく聞いて下さったのですが、話をすることで自分の置かれた状況が整理されていき、精神的にも楽になったのです。
私はこの時、自分一人で抱え込まないことの大切さを知りました。
周囲からは、身体的・精神的に負担が大きい奥さんの支えになれるのは旦那さんだけだと言われることがありますが、自分は誰にも頼ってはいけないと錯覚してしまいますが、決してそんなことはなく、頼れる人や物は全て使うべきです。
支えとなる旦那さんが精神的に不安定では、不安定な奥さんの支えとなることは出来ないからです。
これが私が治療で感じたことになります。
気持ちが大事という言葉についてですが、これは治療を成功させる為の秘訣ではないかなと個人的に感じました。
私達夫婦は、卒業された方々のメッセージを読んだ時から、「気持ち大事」と声を掛け合うようになり、不安な事があっても「大丈夫、なんとかなる」と考えるようにしていました。
すると、驚くことにどんどん経過が良くなったのです。
これは偶然タイミングが良かった可能性もありますが、今まで変化が無かった私達からすれば、精神面の重要性を感じると共に、卒業された方々のメッセージを読んで良かったと思っています。
このメッセージが役に立つかは分かりませんが、少しでも励みになれば幸いです。

ご妊娠、そしてご卒業、誠におめでとうございます。
このたびは、ご主人という立場から、これほど率直で深いお気持ちを書き残してくださり、本当にありがとうございました。
数多くの卒業メッセージを拝見してきましたが、この文章は「男性がどのような葛藤を抱えながら不妊治療を支えているのか」を、とても丁寧に伝えてくださる貴重な体験談だと思いました。
不妊治療では、どうしても身体的な負担は女性に集中します。
そのため、ご主人は「自分が弱音を吐いてはいけない」「妻を支えなければならない」と考え、自分自身の苦しさを心の奥に押し込めてしまうことが少なくありません。
しかし、このメッセージでは、「夫も一人で抱え込まなくていい。」という、とても大切なことを書いてくださいました。
職場の上司へ相談された時、「助言はできないけれど話は聞く」という言葉によって、ご自身の気持ちが整理され、心が軽くなったというエピソードは、とても印象的でした。
人は必ずしも答えを求めているわけではありません。ただ話を聞いてもらえるだけで救われることがあります。
この経験から、「頼れる人には頼っていい」ということを実感されたことは、ご主人ご自身だけでなく、これから治療を支える多くの男性にとって大きな励ましになると思います。
また、「支える側が精神的に不安定では、奥さんを支えることはできない。」という言葉にも深く共感しました。
不妊治療は夫婦二人で取り組む医療です。
奥様が頑張る一方で、ご主人もまた見えない重圧や責任感を抱えています。
だからこそ、ご主人自身も心を守ることが、結果として奥様を支える力になるのだと私も思います。
さらに、「気持ちが大事。」という考え方についても、ご自身の経験を交えながら書いてくださり、ありがとうございました。
もちろん、「前向きだから妊娠する」「気持ちだけで結果が変わる」という単純なものではありません。
しかし、不妊治療は長期間に及ぶことも多く、その中で希望を失わず、自分たちなりの前向きな気持ちを持ち続けることは、治療を続けるためにとても大切な力になります。
卒業された患者様のメッセージを励みにし、今度はご自身が次の患者様へメッセージを届けてくださったことを、私たちはとても嬉しく思っています。
この体験談は、治療中のご夫婦だけでなく、「どう支えればいいか分からない」と悩む男性にもぜひ読んでいただきたい内容です。
これからは、ご夫婦で待ち望まれた新しい命とともに、笑顔あふれる毎日を歩まれることと思います。
ご家族皆さまのご健康と、お子さまの健やかな成長を、スタッフ一同心よりお祈りしております。
このたびは本当にありがとうございました。そして、ご卒業おめでとうございます。