木漏れ日の影

妊娠へつながったヒント

-未来のあなたより-

「3年半の治療で学んだこと――焦らず、支え合い、自分にできることを続ける」

卒業生からいただいたメッセージ

卒業生からのメッセージ

はじめてお世話になってから約3年半で、この度卒業となりました。
この病院では長らくお世話になりましたが、先生の治療方針の明確さ、スタッフの方々の丁寧かつ優しいご対応には終始助けられたと思っております。
不安もあるでしょうが、質問等にも真摯に対応いただけるので、安心いただけるかと思います。
私は人工授精と対外受精を経験し、体外受精では卵の数が足りずに途中で断念することもありました。
合間にチャレンジした人工授精がうれしい結果となり、どうなるかわからないものだな…と感じております。
治療期間の中で、私が個人的に気を付けていたことがあるので、以下に3点記載します。これから治療をされる皆様に参考になれば幸いです。
① スケジュールはズレるものと割り切る
人の身体のことなので、治療中は当初スケジュールとズレることが多々ありました。
私は仕事しながらの対応だったので、仕事や他の予定を調整してストレスを抱えることもありましたが、どの予定を優先したとしても「今回の選択でベストを尽くそう」の考えで乗り切りました。
② 一喜一憂しすぎない
治療の中で結果が伴わない時には気分の浮き沈みもあり、それ自体が負担となった面もありました。
ただ、自分のできることは服薬や通院をしっかりすることと定め、一喜一憂しすぎないようにしたことで楽になりました。
先生が都度、「今度はこうしよう」「今回のこの部分は良かったから次もチャレンジしてみよう!」と具体的にお話をしてくれることもあり、落ち込みすぎずにいられたことも大きいです。
③ しんどい時にはパートナーの力を頼ること
治療ではホルモン注射や各種薬により、身体的につらい時が多くありました。
その中で、日ごろの家事やちょっとしたことを、夫が率先して対応してくれたのが本当に助かりました。
分担等あるかもしれませんが、通常時に比べ心身に負担がかかる場合は、パートナーや周りの力を頼ることも大切かと思います。どうか無理をしすぎないようにしてください。
私は前年度に一度流産を経験しており、一度はもう諦めるべきかとも思いました。
しかし、卒業前に看護師さんから「諦めないで本当に良かった。つらい時に粘れる力が大切で、それが嬉しい結果につながりましたね」と仰っていただいたことが大変印象的でした。
皆様も、治療には色々なことを体験されるかもしれませんが、乗り越えた先に素敵な未来が待っていることをお祈りいたします。
最後になりますが、富山先生、およびスタッフの方々には大変お世話になりました。
ありがとうございました。

ご妊娠、そしてご卒業、誠におめでとうございます。
約3年半という長い治療期間、本当にお疲れさまでした。そして、これほど丁寧にご自身の経験をまとめ、これから治療を始められる患者様へのアドバイスまで書いてくださったことに、心より感謝申し上げます。
「スケジュールはズレるものと割り切る」「一喜一憂しすぎない」「しんどい時にはパートナーの力を頼る」という3つのお話は、どれも不妊治療を続ける上で非常に大切な考え方です。医学的な治療だけでなく、心の持ち方や日常生活との向き合い方が治療を続ける力になることを、このメッセージは教えてくれています。
また、一度流産というつらい経験を乗り越え、それでも治療を続けられたことには大きな勇気が必要だったと思います。人工授精と体外受精を経験され、途中で思うように進めないこともありましたが、最後に人工授精で良い結果につながったことは、不妊治療が決して一つの道筋だけではないことを改めて感じさせていただきました。
そして、看護師からの言葉を大切に受け止めてくださり、「乗り越えた先に素敵な未来が待っている」と今度はご自身が後輩の患者様へ伝えてくださっていることを、とても嬉しく思います。
ご主人にも支えられ、ご夫婦で一緒に歩まれた3年半は、これから始まる子育ての大きな力になることでしょう。
これからは、ご家族皆様が笑顔にあふれ、お子さまが健やかに成長されますことをスタッフ一同心よりお祈りしております。
このたびは心温まるメッセージを、本当にありがとうございました。