木漏れ日の影

妊娠へつながったヒント

-未来のあなたより-

「何度も諦めかけた治療の先に ― 夫として学んだ『支える』ということ」

卒業生からいただいたメッセージ

卒業生からのメッセージ

何度も上手くいかなく、失敗する毎に「やめよう」とか「終わりにしよう」と言いかけました。
しかし、私以上に毎回通っている妻が続けたいと思っている中で、言い出せずにいました。
本当にこれでいいのだろうかと不安に思う事もたくさん。
時には、妻が先生からお聞きした内容が本当にそうなの?と疑ってしまうこともありました。
毎回付き添うことは仕事の関係で不可能でしたが、二人で一緒に先生と話しを聞くことで納得することもありました。
今回もダメでした。妊娠はしましたが育ちませんでした。
結果を聞いたときに、暗い気持ちで大阪駅までの地下通路を二人で通ったこと。
時には、気分転換のカフェも入る気も起きず、口を開かず無言で家まで行った事も。
今こうして振り返ってみると、頭では妻が身体的な負担が大きいから、夫である私が精神的な支えにならないといけないと分かっていても、言い合いになったりもしました。
正直、ダメな夫です。
今回、何年もの治療の末、授かることができました。
今回、私の方の結果が良くなかったため、心の中では諦めていました。
諦めずに根気強く接していただいた先生に感謝しています。
諦めず根気に信頼すれば道は開けるのではないでしょうか。

ご妊娠、そしてご卒業、誠におめでとうございます。
このたびは、ご主人という立場から、ご自身の葛藤やお気持ちを率直に綴ってくださり、本当にありがとうございます。
このメッセージを読ませていただき、不妊治療は女性だけでなく、ご主人もまた多くの苦しみや迷いを抱えながら歩まれていることを、あらためて感じました。
何度も思うような結果が得られず、「もうやめよう」「終わりにしよう」と考えられたこと。
それでも、治療を続けたいという奥様の気持ちを尊重し、一緒に歩み続けられたことは決して簡単なことではありませんでした。
また、「先生から聞いた内容を本当にそうなのかと疑ってしまった」と正直に書いてくださったことにも、とても共感しました。
不妊治療では、思うような結果が出ない時ほど、「本当にこの治療でいいのだろうか」「他に方法があるのではないか」と誰もが迷います。
そのような時に、ご夫婦で一緒に説明を聞き、納得しながら進めていくことの大切さを、この体験談は教えてくれています。
そして、妊娠されたにもかかわらず育たなかった時のお話には、胸が締めつけられました。
大阪駅までの地下通路を無言で歩かれたこと、気分転換のカフェに入る気力もなく、そのまま帰宅されたこと…。
その情景が目に浮かび、ご夫婦が経験された悲しみの深さを感じました。
さらに、「頭では妻を支えなければと思っていても、言い合いになってしまった」「正直、ダメな夫です」と書かれていますが、私は決してそうは思いません。
苦しい治療の中で、感情がぶつかることは決して珍しいことではありません。
それでも、ご夫婦で何年も治療を続け、最後まで諦めずに歩んでこられたことこそが、お互いを支え合ってきた証だと思います。
そして最後に、「私の結果が良くなかったため、心の中では諦めていました」と率直なお気持ちを書いてくださいました。
男性側の要因がある場合、ご自身を責めてしまう方も少なくありません。しかし、不妊治療はご夫婦で取り組む医療です。どちらか一人の責任ではありません。
「諦めず、根気強く接していただいた先生に感謝しています」「諦めず根気に信頼すれば道は開けるのではないでしょうか」という締めくくりは、これから治療を続けるご夫婦にとって、大きな希望になる言葉だと思います。
これからは、ご家族皆さまで迎えられる新しい命を大切に育まれ、笑顔あふれる毎日を過ごされますことを、スタッフ一同心よりお祈りしております。
このたびは本当にありがとうございました。そして、ご卒業おめでとうございます。