木漏れ日の影

学会発表・論文発表

Publications & Presentations

当院におけるLaser assisted ICSIの検討

2006年

第51回日本生殖医学会 (2006.11.9-10 大阪)

大阪New ART クリニック
New ART リサーチセンター

寶來 佳子、梶原 慶子、横田 麻里子、小泉 あずさ、福富 紀子、宮田 広敏、松葉 純子、富山 達大

目的

LaserはARTにおいて透明帯処理法の1つとして活用されている。当院では2004年11月より、Laserを用いて透明帯を半分程度に薄くした後にICSIを行う方法(以下Laser assisted ICSI)を行っている。ICSI時にLaserを使用して透明帯処理を行うことにより卵子への影響があるかどうかを検討した。

対象・方法

2004年1月から2006年4月までに当院で行ったICSIのうち、Laser assisted ICSI群と透明帯処理を行わなかったICSI(以下Non laser ICSI)群に分けて比較検討を行った。

結果

Laser assisted ICSI群とNon laser ICSI群の胚盤胞到達率(51.6% vs 48.7%)、妊娠率(35.7% vs 36.5%)、着床率(17.4% vs 17.9%)においては差を認めなかった。胚盤胞あたりのHatching率は27.0% vs 19.7%とLaser assisted ICSIで胚盤胞あたりのHatching率が有意に上昇した。しかし、Laser assisted ICSIにおいて多胎は認められなかった。

結論

Laserの卵子への影響については妊娠率、着床率上では問題は無いと考えられた。Laser assisted ICSIは胚盤胞あたりのHatching率を上昇させることが判った。しかし、それによって多胎率を上昇させるものではなかった。Laser assisted ICSIは胚培養士の熟練の程度やICSIニードルのLot間差などの要素が入りにくくなり、技術的安定化という点において有用であると考えられた。