治療を受けているのに妊娠しない・・・。
落胆する必要はありません。治療を受けているのに、妊娠しないのは『妊娠するための手助けが足りないだけ』なのです。
原因がわからず、今後の治療方針がわからないまま、同じ治療を繰り返し受けていませんか。ご自分が受けられている治療について、なぜその治療が適切か、妊娠をする見込みはどれくらいあるかの説明をされていますか。結果として、不安な時間を過ごされていませんか?機械的なステップアップで、同じ治療を何回も続けることは無意味です。

タイミングを合わせる治療を繰り返しているにもかかわらず、妊娠しない。妊娠しない原因の説明がない。人工授精を繰り返しているのに、妊娠しない。今後の見通しの説明がない。体外受精を繰り返しているのに、妊娠しない。また同じ体外受精を繰り返すのか?
不妊治療が難しいのは、妊娠しない原因は患者さん個々により様々なのに、治療をどの人にも同じように行う事があり、結果として妊娠をしないからです。
そのため、本当は不妊治療は奥が深いものであり、個々の方にあった治療を行う事が必要なのに、経験の浅い医師や卵の体外培養の知識が少ない医師がマニュアル通りに治療を行い、ベルトコンベヤー的な治療を行うクリニックが多いため、治療を受けているのに、『妊娠するための手助けが足りない』事があります。
「体外受精」と、言葉は同じでも、誰が排卵誘発方法を考え、誰が採卵し、誰が培養方法を管理し、誰が胚移植するのか?1つ1つのステップのそれぞれが奥深いものであるため、できあがる体外受精は大きく異なります。その結果、妊娠率も大きく異なります。
当院では生殖医療の歴史と共に歩んできた院長が生殖医療専門医として30年以上の経験・技量と最新の知識をもとに、責任をもって管理をしています。最近では、医師は卵の体外培養管理の知識があまりなく、胚培養士と分業をするのですが、それでは患者さんの治療の一貫性がありません。当院院長は体外受精初期には、院長自身で体外培養業務を行っていましたので、医師・胚培養士両方の管理が出来、患者さんを一貫して管理することが出来ます。
一つボタンを押せばマニュアル通りのメニューが出てきて、その中にあてはめられたとしても、あなたは妊娠するのでしょうか?人それぞれは異なるはずです。
生殖医療の経験が浅い医師や、パートタイムの複数人の医師たちがマニュアル通りに行う体外受精で満足でしょうか。保険診療ではなく、自費診療なのに、経験の浅い医師やパートタイムの医師に診てもらいたいでしょうか。
毎回通院するたびに医師が異なり、医師の生殖医療の経験がまちまちな中で、最低限の医療内容を保つには、マニュアルを作り、マニュアル通りに行うのは良いシステムかもしれません。
しかし、体外受精は底の浅いものではなく、非常に奥の深いものです。個々の患者さんは同じではなく、異なるはずです。体外受精の本当の意味でのQualityが大切です。マニュアル通りに当てはまる患者さんなんて、当院には一組もおられません。それぐらい繊細に個々を診ていかないと妊娠には近づけないため、患者さん一組一組を個別に分析する必要があります。個別に分析を行わないと、ただ漠然と体外受精を何回も繰り返すだけになり、体外受精の回数だけが増えていき、妊娠するわけではありません。
当院では、EBMに基づいた原因の診断と個々にあった的確な治療方法を選択します。院長自身の長年の生殖医療専門医としての知識と経験を融和することが、回り道せずに不妊治療の最終目的地に到着できる方法だと考えています。
人生という一生の時間は決まっています。そんなあなたの時間を無駄にせず大切にしていただきたいと思います。もちろん、これまでの経過や治療は無駄ではありません。そのプロセスを確認しながら、今後、納得した治療で不妊治療の最終目的地に到着していただけるよう、お手伝いさせていただきます。
転院される時に、検査の繰り返しは行いません。紹介状を書いてもらいにくいと悩まれる方がいらっしゃいますが、必要ありません。どうしても赤ちゃんになれる良い卵ができなくなったら、的確な最先端医療をもっても成功が難しくなります。そうなる前に、その方にあった治療を、時期を逃さずに選択されることが大切だと考えています。
勇気を持って、一歩を踏み出してほしいと思います。