学会発表・論文発表

日本受精着床学会(旭川)

胚グレード別の凍結融解後生存率の検討

大阪New ART クリニック

New ART リサーチセンター

大久保 美里馬場 聖子宮田 広敏吉野 千尋亀田 隆富山 達大
  • 目的

    今回我々は胚盤胞における胚グレードの違いによって凍結保存融解後の生存率に差が生じるか比較し凍結する段階で胚の形態から融解後の生存率を推測することが可能であるかを検討した。

  • 対象および方法

    2002年1月から2003年12月の間に凍結融解胚盤胞移植を行った209周期を対象とした。凍結法は7.5%EG+7.5%DMSO(平衡化液)に2分間平衡後、15%EG+15%DMSO+Sucrose,Ficoll(ガラス化液)に浸し30秒以内に液体窒素につけ凍結した。凍結した胚盤胞を 0.33M sucrose、0.2M sucroseの順に融解し2時間培養後、倒立顕微鏡下で胚のグレードを確認し生存率を検討した。生存率は胚全体が褐色なものを2時間の培養で成長しなかったものを変性胚とし、その他の胚を生存胚として定義した。胚グレードはGardnerらの分類に従った。

  • 結果

    Day5とDay6で比較するとDay5では92.7%Day6は70.7%と融解後の生存率に有意差(P<0.01)が認められた。また胞胚腔の拡がりによる生存率はDay5、Day6でHatching. Bl 87.8%、50.0%Ex.Bl 90.0%、70.0%Full.Bl 96.5%、87.5% Bl 93.7%、100%Early Bl 96.6%、100%となり、ICMのグレード別生存率は Day5、Day6でA93.4%、55.6%B91.1%、80.0%C84.6%、 75.0%Trophectodermのグレード別生存率はA91.1%、50.0%B96.1%、61.5%C80.4%、85.7%であった。

  • 考察

    Day5とDay6の生存率に有意差を認めたものの、グレード事の生存率においては優位差がみられなかった。しかし胚グレードが進むにつれて生存率が低下する傾向を認めた。