20th Anniversary Osaka New ART Clinic

大阪NewARTクリニックは今年、4月15日をもって開院20周年を迎えました。

大阪NewARTクリニックは今年、4月15日をもって開院20周年を迎えました。1997年4月15日に開院以来、20年の月日が経ちました。これもひとえにクリニックにかかわって下さった皆様方のおかげと感謝しております。

20年間を振り返ると、あっという間に過ぎていった気がします。妊娠を望むご夫婦の力になりたい一心で歩んできました。ただこの20年の間、クリニックを取り巻く環境や様々な事が変化していったのも事実です。
不妊症治療というもの自体、私が開院をした1997年頃は一般的ではなく、まだまだ特別なものであり、世間の周知として医療行為なのか人体実験なのかわからない様な状態でした。また当時は体外受精の技術も日進月歩している時代で、毎年新しい技術が誕生し、その技術のみがクローズアップされている頃だったと思い起こします。その後体外受精の技術が進歩していく過程で、次は「安全性」がテーマになり、続いて「効率性」がテーマになっていきました。つまり、体外受精の技術進歩のスピードが落ち着いてくると、いかに安全に効率よく体外受精を行うかに焦点が移っていきました

今では体外受精は人体実験ではなく、医療行為と認められ周知され、国によっては保険が適応されています。日本では助成金という形で国が体外受精をバックアップしているのが現状です。それも、初回に30万円の助成金が提供されますので、体外受精を受けたくても経済的に受けにくいと考える若い方々に対して、女性年齢が若いうちに少しでも早く体外受精が受けられるようにと、国がメッセージを送っているのだと考えられます。

こうして社会が変化し、晩婚化・少子高齢化が進む中で、人々の意識も変化してきています。家族の在り方・結婚や子供を持つことに対する考え方・女性として人生の価値観をどのように持つかなどの人生観も大きく変化してきています。未婚・再婚・再再婚などの人生の選択肢も人さまざまであり、どのような人生を選ぶかは、親世代の考え方や性別と切り離し、自由に個人個人の価値観で益々判断されていくと考えられます。

このような人々の意識の変化・社会の変化、それに伴う生殖医療技術の進歩などの激動の20年の間に、私は大阪NewARTクリニックを通じて、他では得ることができない様々な経験をさせていただきました。同時に私は、各々の価値観や人生観を持った多くの患者さんと出会い、共に不妊症と向き合い、個々の不妊治療を通じて様々な事を勉強させていただきました。医師となり約30年、私の人生の半分以上を医師として過ごして、今思い返すと、このクリニックでの20年間こそが私の誇りであり、貴重な財産になっていると考えています。

 私は大阪NewARTクリニック開院20周年を迎え、私が今まで培い蓄積した経験と実績および生殖医療の知識・技術を、今後は私を必要とする方々に捧げていきたいと改めて殊に思っています。

院長 医学博士 富山 達大